取り立て行為

違法な取り立て行為

貸金業者と金銭消費賃借契約を締結し、金銭を受け取った以上、契約で決められた支払い
方法によって毎月の返済を履行しなくてはなりません。支払いが不履行となれば、契約違
反を問われて督促を受けることとなり、最終的には法的措置を受けことになります。

自分が契約内容に納得して契約書に捺印した上に、金銭を受け取ったのだから、言い逃れ
は出来ません。

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サラリーマン金融の時代

しかし、昭和40年代〜50年代のサラリーマン金融の時代、高金利(上限金利が109.5%)
での貸付が横行して支払いに困窮する人が続出しました。

それもそのはず、上限金利が100%を超えるような貸付では、利息が利息を生んで雪
だるま式
に増えてしまい、払えど払えど借金が減ることはありませんでした。やがて支払
い不能に陥った挙句、サラ金業者から過酷な取り立てを受けることになります。

当時の取り立ては今では考えられないような熾烈なもので、自宅や勤務先などへ容赦な
くやってきては怒号を飛ばしていたと聞きます。取り立てから逃れるために、自殺をし
たり夜逃げをしたりした人も少なくありません。しかし、そんな非人道的な行為が許さ
れるわけがありません。悲惨な事件がやがては社会問題となり、法律で規制されることと
なります。

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貸金業規制法の成立

1983年に施行された貸金業規制法では、取り立て行為についても厳しく規制されて
います。規制の対象となるのは、以下のような業者と人たちです。

  • 消費者金融などの貸金業者
  • 貸金業者から取り立ての委託を受けた者
  • 債権譲受人および債権再譲受人
  • これらの使用人

そして、違法行為をされるのは以下のような内容です

  • 暴力的な行動を示すこと
  • 大声を張り上げたり、乱暴な言動を使うこと
  • 大人数で押し掛けること
  • 正当な理由なく午後9時〜午前8時までの間、来訪及び電話をする行為
  • 反復または継続して電話、電報、訪問をすること
  • 貼り紙、落書き等をして債権者の借入れに関する事実をあからさまにすること
  • 勤務先を訪問して債権者や保証人を困惑させること
  • 他の金融業者からの借入により弁済を要求すること
  • 債務整理開始の通知を弁護士から受け取った後、本人に支払いを請求すること
  • 法的上支払い義務のない者に対して支払い請求をしたり、必要以上に取り立てへの協力を要求すること
  • その他正当とは認められない方法によって請求したり取り立てをすること

以上のような規制が敷かれることとなったわけですが、逆に考えてみれば、上記のよう
な行為が規制されていなかった時代というのも、考えただけで恐ろしいものがあります。
規制に反する行為には、厳しい刑罰に処されることから、今ではこういった過酷な取り
立ては見られなくなりました。

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