何事でもそうですが、身の丈に合っていない申し込みをすれば、却下されてしまうのが社会の仕組みです。金融業界でも同様、身の丈に合ってない融資先に申し込みをしても審査には通りません。
お金を貸す側には「こういう人に貸したい」という目論見がありますし、逆に借りる側にも理想の借入先があるはずです。そういった共通の思いが合致してこそ金銭賃借契約が成立するわけです。
審査に通らない理由の大半は、身の丈に合っていない消費者金融へ申し込んでいることにあります。たとえば、収入が低いパートの人が低金利の大手カードローンに申し込んだところで、審査に通らないことは歴然ですし、借入件数が4件以上もある多重債務者の人が大手消費者金融に申し込んでも同様の結果となるでしょう。
この理由は前述したように、身の丈に合っていない金融業者へ申し込んでいるからです。もしもこういった人たちが、中小中堅クラスの消費者金融や、小規模個人経営の消費者ローンに申し込んでいたとすれば、このような結果にはなっていないはずです。
消費者金融やカードローン会社が融資の審査をする際、申込書での審査とは別に、必ず信用情報機関のデータによる審査が行われます。このデータによって現在の借入状況や過去の借入履歴などがすべて分かってしまうわけで、いくら現在の借入総額を少な目に申告していても、バレてしまうことになります。
それどころか過小申告していたということで、信用も落ちてしまうことになるでしょう。
また、過去の借入履歴などで事故情報などが登録されていれば、即却下されてしまうこととなります。それほどこの事故情報というのは重要ということです。
個人融資のフリーローンの場合、個人の信用を担保にして融資をする仕組みなので、その信用が得られないということには、契約が成立することはないのです。
事故情報とは、自己破産をしていたり、支払いの遅延行為を何度も繰り返していたりする場合です。貸金業者のとっては一番手に余る行為なので、信用が低くなるのは当然のことでしょう。